iPad Pro 2018に付属のUSB TypeCケーブルはUSB2.0仕様だった
iPad Pro 2018の導入理由の中で、コネクタがLightningからUSB TypeCになり、USB3.1 Gne2の10GBps対応になったというのがありました。
しかし、今まで特に速度が上がったという実感はなく、非常に残念な状況でした。
自宅のマシンをCore i9に更新し、マザーボードがUSB3.1 Gen2対応になって、TypeCも実装されたことから、専用のTypeC Gen2ケーブル(長いヤツ)を導入したのですが、何気なくそっちのケーブルでiPadを同期すると、あれ?早いじゃん!?
気になって計測した結果が以下。
2.12GBのビデオをiPad Proに転送した時間
規格 | コネクタ | iPad付属 TypeC⇔TypeC |
USB3.1 Gen2 1m TypeA⇔TypeC |
USB3.1 Gen2 1.8m TypeC⇔TypeC |
USB2.0 | TypeA | 73秒 | ||
USB3.1 Gen1 | TypeA | 17秒 | ||
USB3.1 Gen2 | TypeC | 73秒 | 73秒 |
なんと、iPad付属のUSBケーブルだとUSB2.0と同じ転送時間でした。
苦労してUSB TypeCのボード入れたりしたけど、無駄だったワケね・・・
でも、計算すると速度的には約1GBps程度しか出ていません。
あとGen1とGen2で時間が同じですね。
Gen1が5GBps、Gen2なら10GBpsが規格値。
USB2が480KBpsなので、USB2.0⇒10倍⇒USB3.1Gen1⇒2倍⇒USB3.1Gen1のはずですから、いくら規格とは言え、差がありすぎますね。
転送速度以外の要因でこれが限界なのか、それとも別に理由があるのか?
そこで、試しにiPadからPCへ同じビデオをDLしてみました。
iPad to PC 2.12GByteの転送
①V3.1 TypeC Gen2 :24秒 約 0.71 GBit/S (SSD)
②V3.1 TypeA Gne1 :33秒 約 0.51 GBit/S (SSD)
③V3.1 TypeA Gne1 :43秒 約 0.39 GBit/S.(SATA)
④V2.0 TypeA :79秒 約 0.23 GBit/S (SSD)
一応Gen2とGen1で差は出ています。
iPadへの転送の方が少し速いのは、iPad側はメモリで受け取って終了だが、PC側はディスクにフラッシュするまで帰ってこないからかな。②と③の差は、書込がSSDかSATAかで出ているので、そういう理由かもしれませんね。
・・・規格上は20倍以上差があるのに、たかだか倍はさみしいなぁ・・・贅沢か?
iPad Pro 2018をご利用の皆様は、付属のケーブルは捨てて市販のGen2ケーブルを入手しましょう!同期が4倍以上早くなります。
もしかしたら充電時間にも差が出るかもしれませんので、時間が出来たら試してみることにします。