VAIO Pro 13を見てきた

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現在、VAIO Zを使用しています。

当時久しぶりに出た、全機能搭載で最高スペックで一番軽く、薄く、ZにふさわしいVAIOのフラッグシップでさすがSONY!ストアメンバーの先行予約権を使って発売日に手に入れ、以来2年間使用しています。

 

でもVAIO Zにも使っていていくつか不満点があります。

 

・キーボードが押せないことがある

ストロークが浅すぎます。とくに左SHIFTキーを小指で押しながら大文字を連続入力すると途中で小文字になっちゃう。真ん中をしっかり押してないとダメなんですね。

 

・天板がわずかに反ってる

蓋を閉めた状態で真ん中がわずかに浮いてます。

 

・液晶にキートップが触れる

傷が付くほどではないのですが、キーの四角形が液晶に付きます。おそらく手の脂が付着するのでしょう。掃除するととれますが、気持ちは悪いです。あと、液晶のベゼルがパームレストに当たっているらしく、パームレストに筋が付いています。

 

・液晶が光りすぎ

ノングレアが欲しかった。保護シートで改善という手もあるのですが、明らかにキートップが当たると思うので、やってません。

 

パームレストの左右下隅にスーツの袖が引っかかりやすい

ファンクションキー操作で手を伸ばすと袖が引っかかってマシンごとズレるので、イラッとします。これは他のノートでもあることですが、Mac Airぐらい低ければかなり改善されるはずです。VAIO Zはフルフラットデザインで、手前が結構厚いです。

 

・音が悪すぎる

聞く気になりません。ただ鳴ってるだけ。よく出張先でSlinBoxからビデオ見たりするんですが、画面がきれいなのに音がショボくてガッカリします。外付けスピーカーが必須ですが、車で旅行とかするときには自宅からBOSE M3を持ち出します。

 

あとは、もう少し軽くて、カドがとがってる(持ってて痛い笑)のが何とかなれば、私の用途では全く問題ないマシンです。

 

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さて、本題です。VAIO Proが発売されましたよね。

VAIO Zを超えた、Macbook AIRなみの容量でMacbook Proさえ凌駕する性能のVAIOフラッグシップモデルです。しかし、さんざん心動かされた結果、VAIO Zから乗り換える意味は薄いな、ということになりました。

 

☆良いところ

 

・デザイン

すごく良いです。実際にはそんなに薄くはなっていないのですが、パームレスト下端のデザインが良くて、実際よりかなり薄く見えます。VAIO Zはフルフラットで16.65mmですが、Proは手前が11.3mm、奥が15.8mm(タッチパネル無し)。タッチパネル無しがお勧めです。それだけで1.5mm薄くなります。このレベル(10mm前後)の1.5mm、100gはでかいです。

Windows2012をしばらく使っていたのですが、タッチパネルが無くとも、それなりに割り切ればWindowsキーでのスタート画面の使いこなしは問題ありません。

重量も1kgを切る(タッチパネル無しで940g)し、バッテリーは10時間だし。

VAIO Zは蓋を閉じた状態で不自然に細長いのですが、全体の大きさはほとんど変わらないけどProはなぜかそんな感じはしませんでした。

 

・キーボード

キーピッチは19mmで変わりませんが、ストロークが1mmから1.4mmに拡大されて、非常に打ちやすくなっています。打感もしっかりありました。

 

・タッチパッド

なんか大きくてすごく良くなってる気がします。ミスタッチも少なそうな感じです。

 

・音が良いらしい

確認していませんが、この容量でスピーカーボックスを確保しているみたいです。

 

 

☆悪いところ

 

・カーソルキー

ついにVAIOもカーソルキーが小型になってしまいました。私としてはこのキーボードは却下です。テキストを書くとき、ソースをコーディングするときにカーソルキーは必須です。これだけで買う気が200%失せました。

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あとVAIO Zにはひらがな刻印無しキーボードの設定があったのですが、残念亜柄Proにはありませんね。

・有線LANが無い

ACアダプタ一体型の無線モジュールがあるのですが、MACアドレスでで制限しているような客先開発室で使えるのでしょうか。大容量データのコピーなど、非常に不安です。

 

・ディスプレイがHDMIのみ

客先でプロジェクタが全部HDMIになってるところなんてありません。かならず「しっぽ(変換コネクタ)」を持ち歩かねばなりませんし、忘れたらアウトです。

VAIO Zは、ACアダプタ以外、一切必要ないのです。電源さえ保つなら、本体だけですべての作業が可能です。ビジネス機はこうあって欲しい。この薄型筐体にアナログRGBコネクタを実装するSONYの技を見せていただきたかった。

 

あとはグラフィックアクセラレータが4500になったとか、SSDがPCIeで爆速だとか、そういうのはメインマシンじゃないので関係ないのです。タッチパネルも、デジタイザペンが無いので全く意味がありません。

 

 

惜しい、惜しいです。

最大の問題はカーソルキーです。ディスプレイケーブルは我慢したとしても、あのひょろいUP/DOWNキーは我慢できない。

見た目自慢で買うにしても、これじゃ約18万かけてわざわざ使いにくいWindows8にする意味が全く感じられません。

 

 

というわけで、VAIO Zはあと1年ワイド保証が残っていますので、そこまで引っ張って、マイナーチェンジでどうにかなったことは今まであまりないけど、1年後にもう一回検討することにします。

 

もしかして、タブレット分離型で良いのが出るかもしれませんしね。